人工湿地実験施設

無エネルギーで畜産排水を高度処理する実験施設

 東北大学生態適応グローバルCOEは、世界各国で異なる人工湿地による水質浄化技術を一同に集めた人工湿地実験施設を2009年9月に設置しました。本人工湿地では、川渡(かわたび)野外実験フィールドセンターにおいて毎日2トン弱発生する30頭の乳牛に由来する汚水を受け入れ、エネルギーを使わずに高度に浄化処理する実証実験を行います。このような実用スケールで様々な水質浄化条件を検証できる人工湿地は世界でも例がありません。

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自然湿地の原理をもとに水質浄化機能を人工的に強化したシステム

 人工湿地とは、自然界の湿地での浄化メカニズムを原理として、制限条件を人工的にコントロールした半自然条件下で水質浄化機能を高めたシステムです。汚水の汚濁成分は、まず物理的なろ過・吸着によりろ過層内に捕捉され、次いでろ過層内でヨシ根圏微生物群により生物学的に分解されます。ろ過層内を不飽和とすることで汚水の浸透に伴い空気が取り込まれるため、エネルギーを要する曝気操作を行わずに好気的な分解を促進することができます。

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適材適所の観点で生態系が持つ機能を利用する道を切り開く

 東北大学生態適応グローバルCOE人工湿地実験施設の設計者である中野和典准教授に、本研究の目的や将来のビジョンなどを聞きました。

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人工湿地実験施設見学会レポート

2010年度「人工湿地ならびに細倉金属鉱業・三菱マテリアル現地見学会」
 2010年11月9日(火)、PEMプログラム(生態環境人材育成プログラム)受講者などを対象に、国内における水質浄化などの取組みについて現地を見学するツアーを開催し、生命科学研究科や工学研究科の博士課程学生など14名が参加しました。本COEのプロジェクトとして川渡野外実験フィールドセンター(宮城県大崎市)で実験中の人工湿地を用いた水質浄化システムのほか、宮城県栗原市にある細倉金属鉱業株式会社と三菱マテリアル株式会社にご協力いただき、坑廃水処理施設や旧鉱山敷地の緑化事業などの取組みを見学しました。

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2009年度「川渡人工湿地視察会」
 2009年9月10日(木)、 川渡の東北大学野外実験フィールドにて、今年春に稼働開始した「人工湿地システム」の視察ツアーを開催いたしました。この視察会は東北大学生態適応グローバルCOEが主催し、東北環境アセスメント協会および(社)日本環境アセスメント協会の共催で行われました。視察会には、本GCOE関係者、東北環境アセスメント協会・(社)日本環境アセスメント協会関係者、および一般参加者を含め多くのご参加を頂きました。

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