第21回生態適応セミナー

 

 

近藤倫生博士

龍谷大学

 
     
 
複雑食物網の維持メカニズム:「部品」がだいじか、「組み合わせ」がだいじか
 
     
 

日時 7月22日(水曜日)17:00~

 
  場所 青葉山・生物地学共通講義室  

食物網の構造が「自然のバランス」の鍵を握るという仮説のもと、生物群集の 理論は3~4種の生物種からなる単純な食物網(栄養モジュール)を主な研究対 象 としてきた。しかし、現実の自然食物網では、栄養モジュールは決して単独 では存在しない。たくさんの栄養モジュールが互いに重なり合いつつ、よりおお きなネットワークのなかに埋め込まれて存在している。では、食物網の「部品」 ともいうべき栄養モジュールは、食物網の維持とどう関わっているのだろうか? 208種の魚からなるカリブ海食物網の構造解析を通じて、「個々の栄養モジュー ル(部品)の構造」とそれらの「組み合わせ」の両方が生物多様性維持にとって 重要な役割を果たす可能性があることを示す。