第27回生態適応セミナー

 

 

富松裕博士(生態適応GCOE助教)

 

 
     
 
生態系に対するのヒトの影響を読み解く
 
     
 

日時 10月28日(水)16:00-17:30

 
  場所 青葉山キャンパス 生物地学共通講義室  

現在見られる生物多様性のパタンは,さまざまな時間スケールで人間活 動の影響を反映している可能性がある。しかし,過去の比較的長期にわたる人間 活動の影響は,必ずしも十分に評価されているとは言えない。ヒトによって環境 が急速に変わりつつあるなかで,現在の生態系を形作ってきた歴史的なプロセス について理解を深めることは,これまで以上に必要となるだろう。北米では, ヨーロッパ人が定住する以前の生態系が「原生な状態(pristine)」であると信 じられてきたが,実際には先住民による影響を強く受けていたことが近年認識さ れつつある。本セミナーでは,北米北西部に分布する草原生態系を対象として, 過去の記録を用いて近年の景観や植生の変化を記述したり,ヒトによる利用が植 物の移動分散に影響を与えたとする民族学的仮説を検証した研究例について紹介 する。