第28回生態適応セミナー

 

 

梅園 良彦 博士

京都大学・大学院理学研究科・生物科学専攻・生物物理学教室・分子発生学講座

 
     
 
プラナリアの脳形成から見た脳の進化とその多様性
 
     
 

日時 11月12日(木)14:00-

 
  場所 青葉山キャンパス 生物棟一階中会議室  

動物の神経系は、まずヒドラなどの腔腸動物にみられるような、全身に神経細胞 が網目状に散らばった散在神経系から発達し、その後、集中化(集中神経系)が 起こり、特に最前部においては、情報処理の中枢として機能する脳が発達して いったと考えられている。このような神経系の進化過程で、どのようにして脳が 生まれ、そして、その機能が多様化していったかを探ることは大変興味深い課題 である。そこで、我々は集中神経系を最初に獲得した生物として広く受け入れら れている扁形動物門プラナリアに着目し、脳形成に関わる遺伝子プログラムの解 析を進めている。本セミナーにおいては、プラナリアの脳形成に関わる遺伝子プ ログラムに焦点をあてて、脳の進化およびその多様化について議論をしたい。

参考文献: Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci. 2008 363: 2071-2078. Semin Cell Dev Biol. 2006 17: 503-509. Nature. 2002 419: 620-624.