<基礎調査>
1.被災地生態系のモニタリング
(東北大学 占部 他)
-
・沿岸、河川、田圃、森林、島嶼など、被害をうけた生態系の変化の大きさや、残された生態系の豊かさを把握。生態系モニタリングの結果を復興計画に活用する。
-
・具体的には、農地や沿岸部などにリモートセンサーを設置し、常時定点観測を行い、生態系の回復状況をモニタリングできる体制を整える。
2.生物多様性とライフスタイル未来モニタリング
営みと自然環境のモニタリングとヒアリング
(サステナブル・ソリューションズ 古川准教授)
-
・沿岸、持続可能な社会に欠かせない全ての社会基盤である、地球環境問題を鳥瞰的な視野で要素を抽出する。
-
・日本(東北)の風土で長い歴史の中で育まれた人と生き物の関係を明らかにする。
-
‣東北大学環境科学研究科が実施している“90歳ヒアリング”(戦前のむかしのライフスタイルを明らかにする、宮城県在住をはじめとする90歳以上の方への昔のライフスタイルについての聞き取り調査)
-
‣文献調査など
-
・ライフスタイルデザインを通じて、生態系の保全と心の豊かさに繋がるライフスタイルを構築し、日本の風土に根差した持続可能な復興モデルを描く。
<グリーン復興により地域の営み再生>
1.「舞根」営みプロジェクト
(NPO森は海の恋人,NPO田んぼ,NPOグリーンネックレス 他)
-
・「舞根」におけるグリーン復興 ~ 地域の産業計画(農業、漁業、林業、観光、教育)を構想する際、地元文化と生態系の回復力を取り入れて営みを考え、共有し、合意形成を図る。たとえば、地元産の木材を用い、田畑付きの木造復興住宅を、自らがつくる。
-
・営み発見の会を通して隠された重要な営みを確認し、営みが調和する地域計画を策定し、住環境に合わせた身近なエクセルギーの活用計画を立案し、営みを支える選択肢の構築を行い、先行参考計画及び実行する。
2.「U島」におけるグリーン復興
(東北大学 河田、山形大 横山 他)
-
・島おこし事業。生態系からもたらされる景観や、郷土の持つ文化的な価値を積極的に高める。その土地の植物を利用して、自然を回復する。
-
1.津波によって被害をうけた環境の復興
-
2.津波の被害を受けなかった自然環境の活用によるエコツーリズム
3.塩害被害の水田を、ふゆみず田んぼに復元する
(NPO田んぼ 岩渕 他)
-
・沿岸の水田地帯は積極的に復元する。湿地の力を借りて、農地の地力を回復する。
-
‣ 冬期湛水水田が可能となるような圃場構造とする。大規模水田に集約する場合、水田生態系の重要な構成要素である両生類等が生息・越冬できる陸地を島状に確保したり、夏季等の水田水抜き期間に水田生物が避難できるビオトープを設け、また水田生物が往来する水路に段差を解消するなど、豊かな水田生物及び生態系が実現するような圃場として整備する。
<資金メカニズム>
1.東北サイコウ銀行
(NPO田んぼ 三嶋、NPO アースデイ・エブリデイ)
-
・東北の豊かな食文化・地域資源を通して、復興と生物多様性の両方を支える他地域からの長期購買予約や投資などの、安定的な資金メカニズムをつくる。具体的には、宮城エリアの生物多様性に配慮した原材料を活用した発酵食品を仕入れ、朝餉セット・晩酌セットなどをコーディネーションをし、予約販売を行う。