「生態環境人材育成プログラム」説明会

PEM・環境学実践マネジメント講座・先端研究者育成プログラム概要
(生態適応GCOE拠点サブリーダー河田雅圭)

受講対象者・PEM資格取得要件

 生態適応GCOEでは、実社会が直面している環境問題に対応できる人材を育成することを目的として、大学院博士課程を対象とした「生態環境人材育成プログラム」を実施しています。生態適応GCOEのプログラムを受講するためには、PEMのパンフレットの最終ページにリストされた教員のもとで、博士課程の学生として研究を行う必要があります。もし異なる指導教員に進学が決まっている場合は、リストされた教員に副指導教員を依頼して、PEMを取得する道もあります。

 この「生態環境人材育成プログラム」は、高度な専門家として問題解決型のプロジェクトを企画運営できる生態環境人材(Professional Ecosystem Manager:PEM)の育成を目指す「PEM育成プログラム」と、生物・生態系に関連する環境分野で国際的に研究をリードする先端的研究者の育成を目指す「先端研究者育成プログラム」の2つから構成されています。

 ここまでは主に「PEM育成プログラム」について皆さんから紹介していただきましたが、PEM取得のためには「PEM育成プログラム」に加えて、「先端研究者育成プログラム」「基盤教育プログラム」を修了し、博士号を取得していることが前提となります。本来は修士課程・博士課程の5年間で受講していただくことになっており、修士課程の講義も事実上すでに開講されています。

基盤教育プログラムについて

 「基盤教育プログラム」には、「生態系適応科学基礎」「生態系適応科学Ⅰ」「生態系適応科学Ⅱ」があります。この「生態系適応科学基礎」は、修士課程の専門分野の講義が振替となり単位として認められます。実状、残りの二つが開かれている講義ですが、「生態系適応科学Ⅱ」は、東北大学で開かれている生態学の合同講義をある特定の取り方で履修すると単位として認められます。また、「生態系適応科学Ⅰ」は集中講義として行われます。今年は1月8日に行われるので、現在修士課程で来年博士課程に進学することが既に決まっている方は、今年受講しておくと来年は受講しなくても良いということになります。

先端研究者育成プログラムについて

 「先端研究者育成プログラム」には、博士課程中に必ず1回、国際学会発表や海外短期留学などに対して支援するメリットがあります(特別研究Ⅰ)。また、特別研修IIの単位を取得するためには、「生態適応セミナー」の「Aセミナー」「Bセミナー」のうち「Aセミナー」への4回以上の出席と、毎年開催する「国際フォーラム」への出席が必要です。そして「課題研究」とは博士課程で行う研究のことです。この段階で我々は「RA」という経済的支援をしていきたいと考えています。さらにPEM資格を希望する学生は増額した支援が受けられます。

生態環境人材育成プログラム(PEMプログラム)について

 さらに、プロフェッショナル・エコシステム・マネージャー(PEM)という資格を取得するためには、「生態環境人材育成プログラム(PEMプログラム)」を受講していただきます。これまでいくつか説明がありましたが、「ソーシャル・レスポンシビリティ学」や「環境マネジメント手法」の講義では、実際に企業の方や各界で活躍している専門家をお招きして講義を行います。主に土日、仙台や東京で開講します。なお、東京で開講される場合は旅費を支給します。

 「環境学実践マネジメント講座」に加えて、「国際フィールド実習」や「国際インターンシップ」などの「実践科目」があります。「国際フィールド実習」は、3年間のうち1回、環境問題を抱える海外現地に行きます。昨年はマレーシア、今年は中国、来年はベトナム、再来年はロシアを予定しています。「国際インターンシップ」は、海外のNGOや企業、研究機関などで最低1〜2ヶ月間、インターンシップを行うものです。以上が人材育成プログラムの内容です。

修士課程学生でもカリキュラムの一部を受講可能に

 これは理想的なモデル履修例ですが、修士課程時に「基盤教育プログラム」と、「生態環境人材育成プログラム」のうち「ソリューション科目」の一部を取り、博士課程時に国際学会発表や海外短期留学(特別研修Ⅱ)をして、「国際インターンシップ」や「国際フィールド実習」を行い、PEMを取得するプロセスを、実際には皆さん短縮していることになります。

 実は、このGCOEのプログラムは5カ年計画で、現在2年7カ月が終了した段階です。計画終了以降については未定ですが、我々としては少なくとも「環境学実践マネジメント講座」と「基盤教育プログラム」については継続していきたいと考えています。例えば、今年修士2年の人が、3年間で博士号を取得できたと仮定した場合、これからの2年間は確実に予算が出ますので、この間に「環境学実践マネジメント講座」と、「実践科目」である「国際フィールド実習」と「国際インターンシップ」を取っていただき、博士3年では博士論文に専念していただき、博士号を取得して、PEMを取得する、といった流れになります。

 修士1年の方がいる場合も考えれられます。そのため来年からできるだけ「環境学実践マネジメント講座」の一部も、修士課程学生から取れるようにしたいと考えています。仮にPEMを取得せずに修士で卒業する学生に対しても、「環境学実践マネジメント講座」の一部を開講します。これは、生物多様性や生物と環境問題がどのように関係しているか学んでいただく機会を、修士課程学生にもぜひ体験していただきたいと考えているためです。ただしその後、博士課程に進学する場合は、博士1年で「国際インターンシップ」と「国際フィールド実習」に行っていただきたいのです。そのため今回、PEM取得希望者、あるいは「先端研究者育成プログラム」でRA支援を受ける人以外にも、修士課程学生に「基盤教育プログラム」と「環境学実践マネジメント講座」の一部を受講できる機会を提供します。ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。

「生態環境人材育成プログラム」説明会(レポート概要はこちら

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